好きとか絶対ありえへんっ

そして次の日。


「別れよう」



俺は歩夢を裏庭に呼び出し、別れを告げた



「え、なんで…?」



歩夢は戸惑いを隠せない様子。



歩夢、ごめんな、多分これは俺が重い男やから。



歩夢は拓人に普通に接してると思ってても、俺からとったら結構辛い…



だから、ヤキモチ妬いてしまう。



「ごめん、もう限界やから」



歩夢の前で嫌な男にはなりたくない。


これ以上おったら、俺の心の中の黒い部分が出て、歩夢を傷つけてしまう。



「さようなら。」



俺は泣きそうになるのを堪えながら、その場を走り去った



「なんで?なんで?なんでなんでっ…」



歩夢の声が遠くから聞こえるけど、聞こえないふりをする。



俺ってほんま最低な男。



「ううぅ……ひくっ…」



遠くでこんなに泣いてる歩夢を慰めることもできひん。