ジリリリリ・・・ガチャ。



少し肌寒さが残る中、暖かな日差しが、
カーテンの掛かっていない窓を通り越して寝ている私まで届く。
「眩し・・・なんでカーテン閉め忘れたんだろ・・・」
まだ完全には覚めきっていない目を擦りながら体を起こす。
自分の部屋の真っ白なクローゼットからを開ける。
春休みを挟んでいた為、クリーニングに出された後だったのか綺麗にしまってある、制服を引っ張り出す。
うちの高校は、紺色のブレザーに、深い緑色のスカート、黒と白のチェック柄のリボン。
この辺の学校だとそこそこかわいい制服だ。
制服をきちんと着こなし、階段を下りてリビングへ向かった。
あたしがおはよーと言うと、
お皿を洗っていたお母さんが手を止めてまで、おはよーって言ってくれる。
「今日から高校2年生ねぇー。早いわぁー。
朝ごはん置いてあるから早く食べちゃいなさい。
学校行く前に寄ってくんでしょ?」
「うん。今日は3回忌だし行かなきゃ。」
ねぇ優真。あたし高校2年生になったよ?
約束・・・守ってるよ?
けれど優馬より好きになれる人はまだ見つかっていない。
でも、毎日笑顔で過ごしてるよ?
泣いてないよ?
あなたがいなくなってから・・・












3年が経ちました。