私はモテる方だと思う。それ相応の努力をしてるから。なのになんであの子なの?
「夢羅ー♡笑」
そんなことをいって私に抱きついてきたのは菜摘。私に心開いてくれている。でも、私は開けていない。なぜなら、
私も好きだから。
それなのに、あの子は翔と付き合い始めた。しかも、それを後押ししたのは私。それで、菜摘に冷たい態度をとってしまう。
そんなある日、屋上に翔から呼ばれた。
もしかして私の事.....という淡い期待もすぐ打ち壊された。
『なんで、あいつをいじめる』
やっぱり、あの子。どうして私じゃないの?
「いじめてなんか....ないよ。」
すると、泣きそうな顔をして頭を下げてきた
『お願いだからあいつをいじめないでくれ。俺が、俺が悪いんだ。』
「そんなっ、翔はわるくないよ」
『とにかくそれだけを言いたかった。』
それから翔は屋上を離れた。