好きな理由。

 どうして...?

それから私は翔に体育館に呼び出された。
 重い沈黙の中先に口を開いたのは私。
 「...なに?」
 『俺、お前が好きだ。』
 「.....」
 『ダチから両思いって聞いてスゲー嬉しくて。修学旅行のキャンプファイヤーあっただろ?その時に"好きな人"の話になったからつい"菜摘"って言ってしまったんだ。』
 

    



そっか、そういうことか。

....やっとピースが埋まった。
 

 「私でいいの?」
 



 『もちろん!』 


   色々不安はあったけれど今を信じて付き合うことにした。

 「よろしくお願いします。」


そういうと真っ赤になってうつむく。
菜摘の顔も真っ赤になった。
照れながらではあったが二人で教室に戻る。

 

 教室の手前で私は足を止めた。