好きな理由。

 その日の放課後。今日は私達にとって最後の新人戦の為の最後の練習。
色々思い出したら涙腺が....w

 精一杯全力で頑張るんだ。

皆で汗を書いた体育館も泣きじゃくった体育館も全部全部が思い出で。
そういえば、ハルとの出会いもここだなって感じていた。

そんななかハルが話しかけてくる。
『おーい、菜摘。』
  .....ハルに声をかけてもらうのもあと何回だろうな。そんなことを思いながらふり返る。あいかわらず、背が高い。笑うとえくぼが出てほんとうに翔に似ている。なお、翔を思い出してしまう私。我ながら悲しくなる。
それでも、親友の彼氏を独り占めしたいと思ってしまう性悪な私。あーぁ。私は叶わない恋しかしないんだね。
でも、精一杯笑顔で返事をする。

「んー?」

ハルが近づいてくる。

 『俺.....』

真っ赤な顔をされると期待しちゃうでしょ?なにをそんなに悩んでるの。

 「なんか、言いたいことあるなら言えば? 」







『俺、結菜のこと好きなんだ。』



.....え?は!?何いってんの。あんたは梨那っチューかわいいかわいい彼女のおるやんけ。いきなりしかもあたしに?天然ですか?わざとですか?私を泣かせたいのならもうやめてよ。.....ハル。