母の嘘はもうなれた。
だけど、あの時の僕には酷すぎた。

それからしばらく、母からの電話はなくしばらく月日が過ぎて、三度目の電話が来た。

母 「もしもし?元気してた?」

当たり前のように浴びせられた言葉に僕の感情は破裂した。

僕 「酒なんてやめてないじゃん」

母 「前も言ったじゃんやめたよ?」

僕 「もうわかったよ、電話もうしなくていい。他人なんだから。」

母 「何言ってんだお前、あの人(親父)になんか吹き込まれたのか!」

母 「今までどんな思いで育ててきたか分かるか?あの人に暴力振られて苦しかったんだよ!」

僕 「一番苦しかったのは、親父だ僕や兄弟も苦しかった家事も何もやってないあんたに何がわかる?」

母 「お前なんて産まなきゃ良かったよ!裏切りやがって!」

その瞬間すべてが崩れた破裂なんてものじゃない。
すべてが崩れた。

僕 「見つけ出して、見つけ出して必ず殺してやる!」

感情のままに電話を切った僕は、荒れていた頃の心に戻った。

僕には何も無い。

泣きながら家を飛び出して、人の家の塀を殴って殴って殴った。

家の近くの公園で大泣きしてたら
母親のことで苦しい時に、献身的にうちに来てくれた2歳上の幼なじみがバイクで迎えに来てくれた。

僕 「必ず、見つけ出して殺してやるから手伝え」

涙混じりに言ったのを覚えてる。
言った瞬間前が揺らいだ、幼なじみに殴られた。
何をされたか気づかなかった、もっと涙が出た。

幼なじみ 「お前が手を汚すな。いつか俺が法的にさばいてやるから。自分を痛めつけるな。お前には、俺がいる。」

涙を拭いて家に帰った。
親父が申し訳なさそうに、

親父 「悪かったなぁ、長い間無理させて、強がりさせて。」

また涙が溢れた。

その後、幼なじみが来た理由を聞いたら姉が幼なじみに電話して呼んでくれたらしい。いっぱい頭を下げた。