「イチゴ味って…なんか」




「「そらくんみたいだよね」」





りっちゃんが言ったことに対して返すと、りっちゃんも全く同じことを思っていたようで、すっかり声が揃ってしまった。




顔を見合わせてぷっと吹き出すと、そのまま昇降口をでて歩き出す。






「アオイ明日は海巳くんだね」





にこにこしながら呟いたりっちゃんを横目でにらむ。




「うみくんも飴持ってたりしてね」



「海巳くんだったらなに味かな」



「うーん、……珈琲とか?」




りっちゃんは声をあげて笑った。






やりたかったことができた。


ちょっと良い日。