黒いオーラを漂わせたイケメン三つ子のエースくんが。



「はっ!…わ、忘れてたっ」



そう言うとエースくんは盛大なため息をついて体育館のなかに戻ってしまった。


エースくんが遠くなると、りっちゃんは私の肩をつかんで揺らした。



「ちょっ、あれ3人目!次男の陸來くん!」


「やっぱりりくなのか」


「何感心してんのよ!てか何したの!怒ってたじゃない!」


「はっ!そうだ…はあ、3人皆に謝らなくちゃ…」




初日から災難な、高校生活1日目。