諦めて携帯をポケットに仕舞い体育館の中を入り口から覗く。
2年生と3年生だけの部活のなかに平気で混ざる青いラインが入った靴を履く彼はいろんな意味でとても目立っている。
「ふわふわでも、クールでもない…?」
いやいや、好きなことをやっているときは人が変わるって言うし!
それだよ!
……でも、ふわふわとクール、
どっちだ?
1人の世界から連れ戻すように肩を叩いた人の方を見ると、そこにはふわふわクールくんが。
いや、りっちゃんみたいにバレーが上手だから、ふわふわクールエースくん(命名)だな。
「おーい。」
はっ
また自分の世界に入るところだった。