ふとスマホをいじれば、時間が画面に表示されてわたしは慌てて立ち上がった。
「ご、ごめん友美!わたし今日急いで帰らないといけなくて」
「そうなの〜?じゃあ友美も帰る!」
友美がわたしと一緒に帰らない日なんてなかった気がする。
喧嘩しても、絶対ついてくるんだ。
なんだか可愛い子だけど、他の友だちと一緒に遊んだり帰ったりしないのかなって思う。
けど、一度聞いたら『ひゆりがいいんだもん』って泣きながら言ってたから二度と聞かないことにした。
「わかった、じゃあ帰ろうか」
わたしの一言で鞄を持って教室を出た。
教室の前では、メグミさんと速水さんが話をしてるみたいだけど、あんまり聞こえなかった。
ただ、速水さんの口からでた『レッスン』もいう言葉には、どこか引っかかるところがあってモヤモヤしていた。

