わたしはびっくりして、思わず跳びのきそうになったくらい。
だって、あの有名なメグミさんなんだもん。
ピアニスト業界でも本当に有名。
メグミさんのピアニスト争奪戦だって起きたくらいなんだから。
「おっ、遅れてごめんなさい…」
メグミさんは私たちに頭を下げて教室に入ってきたけど、男子は放心状態で女子は黄色い歓声。そりゃあそうだよね。
「事情は知っているよ。自己紹介してくださいね」
「はい。…転校してきた、琴西 美緒【ことにし みお】です。仲良くしてくださいね!」
テレビや雑誌で見るような、完璧な人間がここにいた…。
大物のオーラを感じるよ、眩しいくらいに。

