その楽譜は


どれくらい時間が経っただろう。
わたしはゆっくりと立ち上がった。
「…んー。10時です…。えっと、速水さんは火曜日といつでしたっけ?」
「火曜と金曜です」
「…わかりました、よし。じゃあ…頑張ってエチュードやりましょうね」
「…は、ハイ…」
わたしが元気よく言ったら、速水さんは項垂れながら渋々言った。