「で、芙祐ちゃん。今日暇でしょ?お茶しようか」


「息するように誘うよね」


「おごるよ?」


「それなら行く」


「じゃー決まり」


一部始終聞いてた藍が「会話が軽い」って眉をしかめてる。
否定はしないよ。



学校を出て10分程度。
前に行く予定だったカフェに到着してずらっと並ぶメニューを眺める。



「ご注文お決まりでしょうか?」


えーっと、新作のスイーツと。


「「キャラメルマキアート」」


「はもったね」


「芙祐ちゃん、気が合うねー」


店員さんにもくすくす笑われた。


空いてたカウンター席に座って店内を見渡す。
ブラウンで統一されたインテリア。
ナチュラル。落ち着く。ここダイスキ。


「この店いいねー」って、このタイミングで呟く慶太くんはきっとエスパー。