あの手紙、読んでくれたかわかんない。



夏休みに入ってからというもの、
藍とリコとママ以外から
誰からも何にも連絡こなかった。


こんなに寂しいスマホ、あたし知らない。


あたしの部屋。
ベッドに寝そべって、スマホをいじいじ……。



「……本当に来てくれるかな」



って独り言とか言っちゃうくらい、
末期だよね。



……あと1時間で、指定した時間。


支度はとっくに済んでる。



「……は」


危ない、ため息つくところだった。


今だけはゲン担ぎ。
幸せ逃げること何にもしない。