「芙祐ちゃん?」


「あ……びっくりして。いつから?」


「1年の秋頃かな。何回か頭髪検査で一緒だったんだよ」



ご存知ないみたいだけどね。



「芙祐ちゃんが来るって知らなきゃ、あの合コンも行ってなかった」



「……本当?それって、なんか」



”すごく 嬉しい”


そう言ってはにかむ芙祐ちゃんがあまりに可愛かったから。




「俺、こんなに人を好きになったのは芙祐ちゃんが初めてっていうか」



あ、やばい。
顔熱くなってきた。



「ほんと、離したくないから」




って、そっぽ向きながら赤面を隠しながら伝えたら。



芙祐ちゃんはくすくすと笑って、「ありがとう」だって。


……すっげぇ恥ずかしいんだけど。

なに本気出して告ってるんだろ、俺。



……。
でも、いっか。
嬉しそうだし。



「慶太くんと付き合って本当によかった」




芙祐ちゃんはそう言って、俺を抱きしめた。




……コアラ?
ぎゅっと俺にしがみつく芙祐ちゃん姿。

見てるだけで、自然と笑みがこぼれるよ。




「あー、慶太くんのその目。大好き」



……どの目?



芙祐ちゃんは俺を見上げて笑った。