腰を掛けてたベッドの上。



ふわりと花の匂いがする、柔らかくて長い髪を掬って。



「……いい?」



芙祐ちゃんの揺れる瞳。火照る頬。



こくり、恥ずかしげに頷く芙祐ちゃんを押し倒した。



…………。

……。





白い肌が赤く火照る。


俺の名前を呼ぶ甘い声。




……俺以外見ないで。



余計なこと考えなくていいから。




「慶太く……」



桜色に塗られた爪が、俺の腕を強く掴んだ。




「……好きだよ、芙祐ちゃん」




そう言うと、潤んだ瞳で「大好き」って、声にならない声で言う。




心も身体も、なにもかも。

芙祐ちゃんの全部、俺にちょうだい。




……あーあ。これ。


独占欲。