【完】ぎゅっとしててね?

「でもヤヨ、麻里奈ちゃんと仲いいじゃん」



「普通だけど」


「どこが。なんかすごく……」


親密そうだし。
よく一緒に帰ってるし。
特別って感じするし。
文化祭のときだって、あんなに仲良く……。


もや、
もやもや。


またお腹に雲が出てきたかも。



「眉間にしわ。またもやもやしてんの?」



ヤヨに、心を見抜かれた。



「ちがうよ!」


「焦りすぎ」


にやっと笑う、ヤヨ。



「ちがうから、全然!」



もっと慌てて全否定。



そしたらヤヨは頬杖をついて、ふっと笑った。




「なんか、芙祐って……可愛いのな」




……ば、か。じゃないの。




「まじで妬いてくれんの?」



それ以上、喋んないで。



「はぁ……。違うから」



「溜息つくと幸せ逃げるって、誰かさんが言ってたけど」



うるさい。