【完】ぎゅっとしててね?

ちゃんと言わないと。
だって、あたしには慶太くんがいる。
紛れもない、ダイスキな彼氏だから。



「ヤヨとは友達でいたい」


「知ってるよ。”トモダチとして好き”で”恋愛はダメ”なんだろ」


「え?」



何、何の話?



首をかしげてると、ヤヨは笑った。
全く目が笑ってない笑顔。




「芙祐が前に泥酔してた時に言われたから」


「そんなことを……!?」


あたしがやらかしたことって、ソレ?
あの後、ヤヨがあたしに冷たくなった原因ってそのこと?



「ごめん……」


「いいけど」




そう言って、教室の方に行っちゃった。





――――終わった。