プレゼントも交換して、慶太くんの予約しててくれたお店でご飯も食べて。


次はあたしの家に行くんだけど。


……だけど。


決心が揺らいできた。今更。ド緊張。
勝負下着、着けてるんだけど。



「こっちの道もイルミ綺麗じゃない?行かない?」


って寄り道の提案するのは3回目。
でも慶太くんは「行こうか」って、付き合ってくれる。




うん、きれい。
やばい、この先の突き当りでイルミ終わっちゃう。



「あ。ケーキ、買っていかない……?」


「いいよ」



少しずつ遠回りしてること、ばれたかな。
慶太くん、苦笑いしてるよね。



……今、無事、4号サイズのいちごのホールケーキ買っちゃったところ。



「……あと。えっと、」


「芙祐ちゃん。いいよ。今日は送っていくから」



にっこり、笑顔の慶太くん。
優しさあふれ出る慶太くん……。



「ち。違くて……」



思わず、しどろもどろ。
決心つけてきたはずなのに。




「好きな女、無理やり抱くような趣味ないから」



ね?って笑う慶太くん。
あたし、その声に心臓ばくばくしてる。
……色気大魔神。