ほんの数秒の沈黙のあと。



「……やめとこっか。ごめんね」



慶太くんがあたしを起こした。



「あ……ハイ」


しーん、って擬音が聞こえそう。



……やっちゃった。
ムードぶち壊しちゃった。
どうしよう。



ていうより、絶対キズつけた。
嫌みたいじゃん。
嫌だけど……。
って違くて、嫌じゃないんだけど。




「ごめんなさい……」


あたしの貧乳問題も解決されてないし。

なによりも、初めてだし……。



「謝るの俺だから。ごめんね。次DVD何観ようか?」



慶太くんにっこり。
いくつかDVDを出してくれた。