【完】ぎゅっとしててね?

「芙祐ちゃん、ちょっとこっちおいでよ」



そう呼ばれるから、慶太くんのそばに寄った。
講義室の窓際。



今日もいい匂い。慶太くん。


そしたら後ろから、ぎゅっと抱きしめられて、


「ほんと可愛い」


って耳元でつぶやく。


大きくて硬い胸板。
どきどき、速い鼓動が聞こえてきた。



「慶太くん」



振り向いて、あたしは慶太くんの胸に片手をついた。


ちょっと背伸び。結構背伸び。
慶太くんがあたしの方を向いてくれる。


大きくて綺麗な目をみつめながら



「スキ」



っていって唇にキスをした。


1回じゃ足りなくて、2回、3回。


だって、スキなんだもん。
仕方ないよね?




「…ははっ。芙祐ちゃん」



「なーに?」



「止まらなくなるよ?」



そう言って、慶太くんに壁側におさえつけられて、


「…んっ」


何回も何回もキスされた。