「ねぇ、あたしヤヨになんかおかしなことした?」


「してないよ。気にすんな」


あー。怖い。
すごく怖い。



「あたし、一生お酒飲まない」


「誓って」


「……ハイ」



ヤヨはプイッと目をそらして、教室を出て行った。



なんか……心なしか冷たい気がする。


あの優しいヤヨちゃんが、露骨に態度にだすなんて……。


時間の神様、あの日に戻して。そしたら今世も来世もなんでもするよ、あたし。


……ハンセイ。