「藍ちゃん……学年集会ってことは頭髪検査あるよ?」


「……あ」


「リスクマネジメントのプロが珍しいね」


そう言って指さすのは藍ちゃんの目元?


「そのカラコン16ミリ?多分黒くてもばれると思うよ~」


「どうしよ……。ケースないし」


「そんなときのダテメガネ。どーぞ」


そういって芙祐ちゃんは黒縁のダテメを藍ちゃんにかけた。


「って芙祐だってカラコン隠しに使ってたんでしょ?」


「違うよ。お洒落だよ」


「いいよ……私も怒られるよ」


「藍ちゃん。意外と怖いんだよ、生活指導の先生ってホンキだからね。あたしは髪でアウトなんだし気にしないでよ」


にっと笑う芙祐ちゃん。
確かに。めちゃくちゃ可愛いね、この子。


「えー……」


って言ってる間に頭髪検査でバッチリ呼び出しをくらったのは芙祐ちゃんだけで、藍ちゃんはセーフだったらしい。



のんきに人のこと言ってる俺も呼び出しくらったんだけどね。



合計10人くらいが、生活指導室に連行された。