外はじりじり暑いけど、LoEfは体に優しい温度。最高。
エスカレータを上って、美容コーナー。
ついでに色んなもの見て回るのは乙女の常識だよね。



ぐるぐる回っていたら、明るい髪色、すらりと背の高い、見覚えのある人影発見。
なんでかな、眉しかめてる。


そのカレのところまで行って、腕をとんとん。びっくりすると悪いからね。


「慶太くん」


「おー、芙祐ちゃん。偶然だね」


「だねー。なんか困ってる?」


「買うもの多くて探し飽きたとこ」


ってぴらりと見せられた、可愛らしいメモ。
そこにびっしり商品名が書かれてる。


「んー、パシリ?」


「そ。姉貴のね」


「お姉ちゃんいるんだね」


「人使い荒いのが二人もな」


「へぇー。キョウダイっていいなぁ。あと何探してるの?」


「あとはドライヤー買って終わりかな」


「ドライヤーあっちで見たよ」