その時私は自分に溺れたのかもしれない。 いや、溺れてたんだ。 もしかしたら もしかしたら って 心の中でだけ あの子に 勝てるかもしれないと。 一花にお礼を言ってから授業の準備に戻った。 それからの一日は早くて授業みたいな自習を受けた。 帰りのHRでも得に何もなく帰ろうとした。 バックを肩にかけ 「一花じゃあね!! また明日!!」 「バイバイ!! あっ。夜は危ないからあまり外にでない 方がいいよ!!」 「おっけい!! バイバイ!!」 そう言って少し駆け足で新しい家に向かった。