瑠依は

俺と一緒に小学校に

行くと言い張り、

幼稚園には行かないと

駄々を捏ねた。

俺も瑠依のいない生活は

考えられなかった。


休みの日は

瑠依の家で教えている

ピアノ教室に通い、

平日の午後は公園で遊んだ。

友達付き合いも増え、

近所に住んでいる奴らと

遊ぶ事も増えたが、

まだ幼稚園の瑠依には

混ざって遊ぶ事が出来ないから

自ずと自宅で遊ぶようになった。


その分学校で

遊ぶから敬遠される事は

なかったが、

瑠依が小学校にあがる頃には

兄妹でもないのにと言われ、

少しずつ

距離を置く様になった。

今では

その頃の俺を叱って、

もう一度

やり直したいと思う。