カラン…カランコロン………



「いらっしゃいませーーー!」





元気の良い店員さんに案内され、俺たち3人はテーブル席に座った。





いつもなら帰っていたんだろうが
その時どうして気が乗ったのかは分からない


理由なんてどうでもいい

ただ2人に誘われて断らなかった・・・それだけの事だ。





俺たちは近くの焼き鳥屋に来ていた

安くて味もまぁまぁ、俺たちが入るには丁度いい店だったのだ。





ある程度の注文を済ませ
俺と竜也のビール、涼のウーロン茶が運ばれてきたらまずは・・






「はい、乾杯ぃ〜!!」




「・・って、何にだよっ。」


わかっていつつも聞いてしまった…



「ふふっ。俊の傷心記念日に〜っ」




涼は嬉しそうに口を開いた。



「それで?何があったの?!」

「何って…?」

「だぁかぁらぁ〜、、噂の傷心ってやぁつ!」




そういえば涼と初めて会ったのは今年に入ってからだったよな、、
だから何があったのかを何も知らなくて当然だ。


っていっても、、何から話せばいいのか……





と考えていた時、





「俊一は、半年前に失恋したんだよ。その日から今日でちょうど半年!
だから今日は傷心記念日ーー!・・だよなっ?!」





なかなか言い出さない俺の代わりに
竜也が前のめりになって口を開いた。