とうとう、林間当日!

今日は天気もいい。

この学校のマイペースな校長が
「あー。今日は天気もいいですね!
絶好の林間日和です。……………しょう。」

あー。やっと終わった。
わかってることを長々聞くのも嫌になる。

やっとの思いで、私は、バスへ乗った。

隣は、石垣美月(いしがきみずき)ちゃん。
3人だとどうしても一人余ってしまう。
じゃんけんで負けた私は、美月ちゃんと組んだ。

あちこち寄り道をしたせいか知らないけどもうあたりは、夕暮れ。おひさまが沈んでいく。

「ついたぞー。降りろ〜!」
担任の大林(おおばやし)がそう言った。
私達は、荷物をとり、部屋へと案内された。

私の部屋の中にいる子は、私の知り合いばかり。私、蕾、叶愛、璃麻(りま)、聖(ひじり)。

室長は璃麻。璃麻は「大広間に行かなきゃ!」と言い出した。大広間で、避難経路や就寝時間などを言われる。

私達は走って大広間に向かった。
着いた時には何組か来ているだけで先生はまだ来てない。走ってきたのにソンした。

「桜。」と蕾に呼ばれて私は、振り返る。
蕾は私を手招きした。