そんな特訓を続けること数日後。


『りんごー? 来てー!』

「? はーい」


私はあの彼の元気な声に呼ばれていた。


「お待たせー。何ー?」

『っ!』


部屋に入るとパタンと彼が倒れこんだ。
とっさに私は彼を支えた。

無意識に。

そして気付いた。

うえぇぇぇぇええ!
知亜希さんがわわわ私にもたれかかっていらっしゃる!

……ん?
んんん??

知亜希さんが熱い……?


『も、もぅ……限、界……』


酷い熱!

直感的にそう思える程、彼は熱かった。


風邪? 別の何か?
私、人間の看病しかやったことないんけど……


どうすればいいの!?