彼が見せてきたのはさっき穫ってきたのであろう動物。 それもコウモリ。 ヴァンパイアだもんね、うん。 『……!』 ここまではさっきと同じ。 ……コウモリが落ちた! あ、動かなくなった。 ……死んだ? 『ん』 そんなコウモリをつまみ上げて満足そうに頷く彼。 「今のは……?」 『んー、金縛り、みたいな?』 彼によると認識した相手を操るものだそう。 それでコウモリは動けなくなった、と。