トイレに入った私と春香

誰もいないか確認してから口を開いた。

「麻理菜、よく聞いてね?
私は麻理菜を裏切ることはしないよ?
これは絶対。
私、麻理菜がいるから、そばにいるから何があっても頑張れるんだよ。
だから…私の側にいて?絶対。」

「うん、もちろん!ありがとう!
けど、どうしたの?急に?」

「あの、さ。聞いちゃったんだけど…」

「何を?」

「美優ちゃんが…」

「美優?」

「実は、ね…」

私は本性を聞いてしまった。

美優があんなに恐ろしい子だと思ってもみなかった。