怖かったのもあると思う 去年は、テストを受ける一番窓際のその列の 一番前が私 一番後ろが優汰 何が?と具体的に聞かれれば言葉に詰まってしまうような なんの根拠もないような でも、大きな安心があった 数学の問題用紙を渡されて 『数学』 その文字を見たら、視界が涙で滲んで 優汰の抜けたその空白を目の前に突きつけられたそんな気がした