「…ってに…ってんじゃねぇよ」 「…へ?」 目の前の、ずっと黙ってそこに佇んでた優汰が肩を震わせる。 「…っ!勝手に決めてんじゃねぇよっ!」 「……」 「俺の…俺の気持ちは無視かよ…!」 「…俺は…俺は…っ!」 「…やめて…っ!」 耐えきれずに、耳を塞いで目をきつく閉じたのに。 「…っ」 「やめない」 伸びた優汰の腕に閉じ込められる。 そのまま、まるで誘われるかのように立てば。