不意に鼻をくすぐる香り それだけで。 そう、ただそれだけだっていうのに。 無条件に高鳴る胸 間に合わなかった指先でめくられていくページ 小気味いいその紙の音と 脳裏の奥に鮮やかに描かれた記憶のページも戻ってく あの日の笑顔 あの日の言葉 頭を駆け抜ける記憶