「…私っ!一花にっ…そのっ…」
言いよどむ藍子
藍子の陸部仲間が
そばでじっと聞いててくれてた楓が
「「外、行って話してきな」」
ようやく、上げた私の視界には、藍子の周りで私に、あきらかな敵意をのぞかせてたはずの陸部の人たち
そうして、一番の親友である楓が。
なにかに向かって、メラメラと私に向けたその倍の倍
言の葉には、言い表せない
筆舌には尽くせないばかりの怒りの焔を、その瞳にそれぞれ湛えて
陸部の人たちはひとりずつ
私に丁寧に頭を下げて謝罪して
楓は、優しく目を細めて頭をくしゃりとなでた後
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