受け取った個別票
並んだ‘1’
この瞬間がたまらなく好きだった
何よりも認められて
何よりも確かに
努力が自分が報われるから。
なのに。
‘2’
見たことの無い数字があった
目を見開いて教科を見れば。
それは、あろうことか『数字』だった。
当たり前のもの
いつもこの手にあったもの
突然崩れるそれは、今まで、当たり前だったからこそに何倍も辛い。
苦しい
人づてに、突き止めようとしたけれど、それはとても困難なことだった。
それも、意外だった。
中学校に上がってから、五教科の一位はすべて私。
その一位が自分の手の中に、突然舞い込んできたのだから、もっと周りに言いふらすものだとも、思ってた。
だけど。
いつまでたっても、分からないその人物
現れないその人
誰…誰…?…誰なのよ…!?


