駄目だって、分かるのに。

「ひさしぶりじゃん」

その声に。

その香りに。


忘れたいと、もうやめたいと何度も何度も祈っても。

胸の奥で燻り続けるこの想いは。

いつだって。

こんなにも呆気なくあふれだしてしまう。