気が付いた時にはあたしはあたしで無くなっていた。
気が付いてしまった時にはもう皆は泣き崩れていた。
あたしの周りにはこんなにもあたしを大切に思ってくれている人が居たんだ―――……。
と思うとどこか嬉しくて。
反面申し訳なくて。
うん。
そうだよね。
早いよね。
早過ぎだよね。
あたしも―――あたしも思うよ。
手を伸ばしても透かしてしまう。
ああ。
本当なんだ。
真実だったんだ。