三日月の恋

私は、外の人に憧れていた。

だから進学することをずっと、決めていた。


4歳上の姉は、地元に残り就職した。

田舎の中ではけっこう有名な可愛い姉だ。

小さな丸顔に、大きな二重のたれ目で小さな鼻に横によく伸びる口。

色白の姉は、少し動揺したり緊張するとすぐ頬っぺたが赤くなる。

柔らかな癖っ毛がよりふんわりとした雰囲気を醸し出していた。