冷たい空気を吸い込む度に、私の心も冷えてしまいそう。

吐く息の白さに冬を感じる。

高校2年の冬休みが始まる。

来年は受験生ね、という言葉を嫌というほど耳にする。

私が住むこの田舎の進路は、とても大きく二つに分けることができた。

進学する為には、地元を離れ県外か県庁所在地と呼ばれる地域へ出なければならない。


どちらにしても実家から通うのは不可能な距離で、一人暮らしか寮生活を余儀なくされる。