「「さよーならー。」」

授業も終わり、放課後。

皆が波のように帰っていく教室。

「れーとー!帰ろー!」

「おう。」

「れーと高校入れて良かったね!」

「うっせぇな。」

「あれ〜?教えてもらった側がいう言葉じゃないぞ〜?」
ニヤニヤしながらひなが言う。

言う通り、俺はひなに勉強を教えて貰ったおかげでこの高校に入れた。

「れーとと同じ高校入れて良かった〜!」

「そういえば、お前なんでここ受けたの?お前ならもっと上行けるだろ?」

怒った顔でひながこっちを向く。

「別にいいでしょっ!」

少し前を歩くひなが言う。

「れーとと同じ高校に入りたかったんだよ…」

小さな声でなんか言ったような気がしたが聞き取れない。

「なんか言った?」

あ、また怒ってる。

「もー何でもないっ!!早く帰ろ!」


「あ、うん。」

気になりながらもひなの隣に行って一緒に帰る。