修羅は戯れに拳を振るう

「龍宇さんの師匠が、何で格闘特区で辻斬り紛いの事を!」

「問うているのは我だ」

受け止めたままの莉々の肘と膝を抱え込み、修羅は反り投げを放つ!

片手片足を摑まれていては受け身も取れず、そのまま地面に叩き付けられる莉々!

「お前は龍宇の何だ?女か?身内か?縁の深い人間なのか?」

「か…はっ…」

投げのダメージが抜けず、返答さえできない莉々。

そんな彼女に、修羅は近付いてくる。

「縁深い人間ならばよし…お前を甚振り、嬲り殺せば」

修羅の口角がつり上がった。

「龍宇は怒り狂い、復讐に滾る」