踏み潰さん勢いで、修羅が前傾姿勢になる。

体重をかけ、莉々の引き締まった細いウエストを押し潰そうとする。

そこが狙い目だった。

下がった頭に、莉々のブーツを履いた長い脚が叩き込まれる!

横たわった状態なので踏ん張りも効いておらず、威力も大した事はない。

しかし、この体勢からよもやの反撃。

流石の修羅も不意を突かれたか、小さくよろめく。

その隙に莉々は踏み付けから脱出する!

「やってくれるじゃない…お腹に足型ついちゃったわ…」

咳込みながら呟く莉々。

「ほぅ」

表情一つ変える事なく、修羅は莉々を一瞥した。

「やるではないか、娘」