「龍宇さんは、今夜どうされるんですか?」
頬を染め、両手をモジモジさせながら言う莉々。
格闘特区の男性ファンが、一度は目の前で見せてほしい仕草だろう。
そんなレアものの仕草を見てさえ。
「闘いたい相手がいれば対戦を申し込む。いなければ適当な場所で今夜は休む」
別段何とも思わないのか、龍宇は歩きながら受け答える。
「だ、だったら!」
莉々の表情がパァッと華やいだ。
「私の部屋に来られたらどうですかっ?私、一人暮らしなんです!部屋自由に使っていいですよっ?何だったら、私の事も自由に使っていいですっ!」
聞きようによっては、かなり危なげな発言をする莉々。
舞い上がっておかしな事を口走っているのか、本心なのかは定かではないが。
そんな彼女に。
「莉々といったな」
龍宇は立ち止まって振り向いた。
「はいっ!部屋行きますかっ?」
「……若い娘が、見知らぬ男を簡単に部屋に招き入れるものじゃない」
莉々の誘惑さえ跳ね除けるほどに、龍宇は鉄壁だった。
頬を染め、両手をモジモジさせながら言う莉々。
格闘特区の男性ファンが、一度は目の前で見せてほしい仕草だろう。
そんなレアものの仕草を見てさえ。
「闘いたい相手がいれば対戦を申し込む。いなければ適当な場所で今夜は休む」
別段何とも思わないのか、龍宇は歩きながら受け答える。
「だ、だったら!」
莉々の表情がパァッと華やいだ。
「私の部屋に来られたらどうですかっ?私、一人暮らしなんです!部屋自由に使っていいですよっ?何だったら、私の事も自由に使っていいですっ!」
聞きようによっては、かなり危なげな発言をする莉々。
舞い上がっておかしな事を口走っているのか、本心なのかは定かではないが。
そんな彼女に。
「莉々といったな」
龍宇は立ち止まって振り向いた。
「はいっ!部屋行きますかっ?」
「……若い娘が、見知らぬ男を簡単に部屋に招き入れるものじゃない」
莉々の誘惑さえ跳ね除けるほどに、龍宇は鉄壁だった。