莉々の返答を受けて安心した龍宇は、今度は龍娘の方に向き直る。
「御挨拶が遅れました。南雲 龍宇といいます。活人拳を源流とする格闘術を嗜ん…」
言いかけた時だった。
ゴッッッッ!と。
龍娘の鉄拳が、龍宇の頬で爆ぜた。
女の拳で、龍宇の体が吹き飛んで部屋の壁に叩き付けられる!
頬から摩擦の際の煙が僅かに上がる。
それ程の剛拳だった。
「貴様の師が、貴様を怒らせる為に莉々を巻き込んで怪我を負わせたのだそうだな。下手をすれば殺される所だったと」
龍娘は憤怒の形相で龍宇を睨む。
「莉々を殺しかけておいて、何が活人拳か。無関係の者を巻き込んだ、貴様も同罪だ」
「……」
殴られた頬も庇わぬまま、龍宇は立ち上がる。
「仰る通りです。莉々を巻き込み、怪我をさせたのには俺にも責任がある。咎めは甘んじて受けます」
「御挨拶が遅れました。南雲 龍宇といいます。活人拳を源流とする格闘術を嗜ん…」
言いかけた時だった。
ゴッッッッ!と。
龍娘の鉄拳が、龍宇の頬で爆ぜた。
女の拳で、龍宇の体が吹き飛んで部屋の壁に叩き付けられる!
頬から摩擦の際の煙が僅かに上がる。
それ程の剛拳だった。
「貴様の師が、貴様を怒らせる為に莉々を巻き込んで怪我を負わせたのだそうだな。下手をすれば殺される所だったと」
龍娘は憤怒の形相で龍宇を睨む。
「莉々を殺しかけておいて、何が活人拳か。無関係の者を巻き込んだ、貴様も同罪だ」
「……」
殴られた頬も庇わぬまま、龍宇は立ち上がる。
「仰る通りです。莉々を巻き込み、怪我をさせたのには俺にも責任がある。咎めは甘んじて受けます」


