初恋バッテリー

「市丸楽さーん。」
病院の待合室。
看護師さんが私の名前を呼ぶ。
呼ばれてからすぐに看護師のもとへ向かって問診を受ける。
問診を受けたあと診察室に入る。
主治医の三宅先生。
「とりあえず、レントゲンとってみますか。」
私は中2の時から左膝を痛めている。
その時からずっと見てもらっているので何も言わなくても分かる。
X線でとるので金属は全て写ってしまう。
まあ、膝付近に金具はないけども。
膝したスパッツをももまであげレントゲンをとってもらう。
「レントゲンで見た感じ特に異常は無いですね。」
「よかった・・・」
おもわず、声が溢れる。
「一応、テーピングしときますか。」
「「おねがいします」」
看護師さんに誘導されてテーピングをしてもらう。
「たいへんだね。」
「いまは大丈夫ですよ。」
看護師さんはとても優しい。
テーピングはもう慣れっこ。
テーピングを左膝にしてもらうと、だいぶ痛みは和らぐ。
「ありがとうございました。」
「もう一回三宅先生のところ、行こうか。」
「分かりました」
再び診察室に入り椅子に座る。
「できるだけ、動かないようにしてください。
あと、4日に1回テーピング替えに来てください。」
「はい。」
その後も少し注意されたあと待合室に戻る。
お母さんは心配そうだけどたぶん大丈夫。
前みたいに入院とかはしなくていいと思う。
お母さんに言われたとおり痛いって思ったらすぐに病院にきたし。
料金を払い終わると車に乗り込む。
「お母さん、明日学校まで送って。」
「そっかー、明日試合たったわね。
命くんと縁くんのお母さんたちと応援いくわね。」
楽しそうだな。
でも、明日は大切な試合。
この試合勝たなきゃ甲子園に行けないんだ。
「大丈夫、大和星城は絶対負けないから。」