初恋バッテリー

ラストイニング、9回。
この回の先頭バッターは再び9番胡桃先輩。
打席に立つと胡桃先輩は笑った。
この笑顔が力になりレフト前に運び、0アウトランナー1塁。
次のバッターはキャプテン、ショートの坂井先輩。
坂井先輩は初球を見逃し、胡桃先輩が盗塁成功。
得点圏へとランナーを進め坂井先輩はデッドボールで出塁する。
続くバッターは前打席ホームランを放った、源先輩。
源先輩はフルカウントに追い込まれながらも
インコース高めのストレートを三遊間を抜き内野安打。
0アウト、満塁。大和星城に訪れたチャンス。
ここでバッターは3番バッター比嘉先輩。
比嘉先輩は思いきって初球を打つもピッチャーフライ。
3塁ランナー動けず、1アウト、満塁。
「おしゃーーー！」
打席に立ったのは4番の命。
2球で2ストライクに追い込まれ3球目はボール。
それでも命は笑っていた。
4球目、フォークボールをとらえ、ボールはセンターの頭を超えた。
ランナーは3人ともホームに帰ってきて、打った命は三塁に。
タイムリースリーベースヒット。
大和星城 7-7 凰清。同点。
5番バッターの藤本先輩は深いレフトフライ。
タッチアップで、命はホームベースまで全力疾走。
この一点で逆転した。
続く、縁はサードへのファウルフライ、3アウトチェンジ。