ち……沈黙だ。
でも、この沈黙も悪くないなぁ
昔は周りに気を使ってばっかりだったから
しんどかったなぁ

「なぁ。」

「ん?」

「ちょっとコンビニ寄っていいか?」



「うん。いいよ」



「じゃ、私は外で待ってるから」

「ん。」

今日は楽しかったな。
素敵な1日だったなと思える。

「ねぇ君〜〜。1人?」

こういうことがなかったら。

「すみません。1人じゃないんです。」

つい最近もこういうことがあったな
はぁ
こういう人たちって暇なのかな。

「すみません。こいつはおれの彼女なんで1人じゃないんで。いくぞ真琴。」

また助けられちゃった。
彼女だなんて嘘つかせちゃった。
でも………
それ以上に…
“真琴”って呼ばれたのが嬉しかった。

「悪いなおれの彼女とか嘘ついて。」

「なんで柊くんが謝るの?柊くんは私を助けてくれただけでしょ?むしろ私が謝らなくちゃいけないのに」

「いやでも。」

「いいから!納得してくれなかったらまた敬語に戻しちゃうからね!!」

「ぷふっ……」

え?
なんで笑ってるの?