無邪気な姫と気だるげな騎士





でも、物足りない。

レインが、いないからだ。


謝りに行こうかな。




気持ちが落ち着き、そう考える。



許してほしいとは思わない。


でも、今気づいてしまった私の気持ちを伝えたい。





非常に自分勝手だけど、私の気持ちを知ってほしい。




ふと、外を見るとママが育てたバラの庭園が見える。



赤、黄、白……


とても綺麗なバラたち。




そして、その庭園を歩く人を見つけた。




あれは…レイン?

でもなんで庭園に……





そんな疑問はすぐに解決された。





「え、レイン、もしかして……」




レインは家の門へ向かっていた。




つまり、この家を出るということ。



ただのお使い、だよね……?



でも門の外は危険がいっぱいだ。



そんなところにパパとママはお使いにいかせるの?


しかもレインみたいな細くて白い弱そうな使用人を。