無邪気な姫と気だるげな騎士





プイ、と顔を背けると、あーあ。というレインの声がした。




「せっかく女王さまが姫様の好きなストロベリー味のクッキーを作ってらっしゃったのに。残したと知ったら女王さま悲しむだろうなぁ……」




レインはそう言って私の部屋を出て行こうとする。



女王さまは私のママ。


ママが作ったんなら話は違うよ…っ!





「れ、レイン…!」




立ち上がってそういうとレインは振り向いた。

……ニヤニヤとしながら。




やっぱ癪にさわる。


でも、ママの作ったクッキーは宇宙一だもん。




「レイン、私にそのクッキーください…!ダメ、かな?」




下に出るとなぜかレインは少し顔を赤くした。